
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。
フルサイズボディに搭載された、超ゴージャスな快適装備
キャデラック、リンカーンと肩を並べる、MOPAR 最高級のプレミアムカーがインペリアルだ。デビューしたのは、なんと1926年。'93年に車名はなくなったが、'50~'60年代は、豊かな、そして強いアメリカを象徴する存在だった。このインペリアルはその一番いい時代だった頃のモデルである。
アメ車ディーラーとして40年以上の実績をもつ「スカイオート」。ハマーH1の取り扱いを得意とするが、レアなビンテージカーもユーザーからの買い取りで、時に入庫するのだという。この'69年式インペリアルも、そんな1台。全長は6mに迫る巨体だが、流麗な2ドア・ハードトップボディ。
ファントムグリルでカバーされたマスクや、ゴールド×ブラックのボディは、いかにも豊かな時代のアメリカン・ビンテージカーの象徴のようにも思える。パワーステアリング、パワーウィンドウ、エアコンも装備しているから、普段乗りも快適にこなしてくれる。
'69年からのインペリアルは、従来より丸みを帯びたフォルムが特徴。後輪を覆うフェンダーカバーが採用されているのも、'69モデルならでは。
'69年はちょうどインペリアルがフルモデルチェンジを遂げた年。マスクの全幅を覆うグリルはこの年式で初めて採用。
ホイールはIMPERIALロゴが入る15インチ。プレミアム感のあるデザイン。
シートは人工皮革のベンチ式。パワー調整機能も標準装備されている。
エンジンは当時のクライスラーでも最大級の440(7.2ℓ)。コラム式の3速ATとコンビ。足まわりはフロントに独立式を採用する。
1926年、クライスラーの最高級モデルとして登場したインペリアル。'55~'75年、また'81~'83年にかけて、インペリアルはクライスラーから独立したブランドとなっていたので、今回の'69年式には、どこにもCHRYSLERの文字は見えない。
だが、フルサイズのハードトップボディにはMOPERの最大級の440エンジンを搭載。エクステリアにはファントムグリルや、“サメのエラ”と呼ばれた前部コーナリングランプなど、この年式の特徴が見える。
一方、インテリアも超ゴージャスで、フェイクレザー張りのシートはパワー調整機能付き。ウッドを多用したインパネ&トリム、パワステ、パワーウィンドウなど高級装備が充実している。
■取材協力:スカイオート
所在地:埼玉県越谷市南荻島708-1
TEL:0489-76-1235
http://www.skyauto.co.jp
■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4
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