青年実業家としての慌ただしい日々を69年型カマロが解放してくれる

クーペ

ビンテージ

シボレー

アメマガ2020年7月号

ナオキモータービルド

カマロ

HOTCHIKIS

レカロ

大阪府

過激に挑め!! MUSCLE WARS

カマロSS

FOOSE Wheels

1968 CHEVROLET CAMARO SS

過激に挑め!! MUSCLE WARS


青年実業家としての慌ただしい日々をコイツが解放してくれる

1968 CHEVROLET CAMARO SS Owner:足立明夫

大阪の梅田で飲食店10店舗を筆頭に、軽貨物運送業や障害者作業所など様々な事業を展開する青年実業家の足立氏。分刻みどころか秒刻みで様々な事業に頭をフル回転させる日々。68年型カマロはそんな忙しい日々を一瞬で掻き消し、心身共にリフレッシュさせてくれるエナジードリンクみたいな存在。

プライベートはもちろん、通勤からビジネスまでフル稼働

マッスルカーは趣味のクルマとして、普段乗り用に燃費の良いハイブリッド車やコンパクトカーを併用するといったことは珍しくないが、紹介する足立氏はサブカーを用意せずに、プライベートからビジネスまでコレ一台でこなす強者。キッカケは同級生のナオキモータービルドの宮田氏である。元々2013年型のカマロを愛用しており、それを足としてヘビーユースの日々だったが、雑誌やSNS、そして宮田氏の誘いを受けて参加したミーティングなどで出会うたくさんのアメ車乗りたちに感化されて、よりディープな世界への扉を開いてしまったそうだ。

1968 CHEVROLET CAMARO SS

そして67~69年型のカマロをオーダーし、現車を仕入れた時はまともにエンジンもかからない状態だったが、気心知れた宮田氏に「今まで通りヘビーローテーションで使うからよろしく!」とおまかせスタイル。普段乗りを考慮して宮田氏が用意したメニューは〝マイルド仕立て〟だ。足回りはホッチキスの前後サスペンションにスウェイバー、さらにフロントはcppチューブアームでセッティングし、350センターボルトのエンジンにハイカム、エーデルブロックの4バレルキャブレター、グリフィンラジエターとツイン電動ファンを追加。

 

ハイパフォーマンスポニーカーとしての魅力を堪能しつつも、都心部の渋滞から郊外、ハイウェイまで終始安心して乗れる様に製作。貴重な移動時間をご機嫌マシンで過ごすことでビジネスにもメリハリが生まれる。成功者はスーパーカーやキャデラックといったセオリーはもはや過去の話。運転手付きの高級ミニバンなんてナンセンス。移動時間で心身共に解放される至福の時間を作るからこそ、仕事にハリが出るのだ。

DSC_7863 DSC_7840 DSC_7888

オレンジ×ホワイトのストライプは購入当時からで、塗り替えるか否かを考慮した結果、雨の日も乗るので劣化が酷くなり艶が褪せてきたら手を付けることに。むしろオールペイントするにはまだまだ早いと言えるレベルのグッドコンディションだ。RSグリルのヘッドライト開閉はモーター式に変更済。イマドキのLEDやHIDではなくハロゲンの自然光をストックしているところも実に好印象。

FOOSE Wheels LEGEND18インチ DSC_7870 DSC_7895

HOTCHIKISの前後サスペンションと、スウェイバーに換装してフロントcppチューブアームをセット。ボディの塗装面や内装の痛みよりも一番こだわる部分は速く快適に走れるか否かであり、パフォーマンスに対して足がそれ相応でないと本末転倒。ナオキモータービルドが様々な車両で培ってきたノウハウで“ 理にかなった” 足作りを可能にする。ホイールはFOOSE Wheels LEGEND18インチをセット。

DSC_7847 DSC_7853 DSC_7843

RECARAステアリングにB&Mのシフターによるスパルタンなコックピット。メーターはダコタデジタルRTX-67Cメーターに換装され、MPHのデジタル表示が気分を高揚させてくれる。ヘッドレストレスに2点式シトベルトは60年代ならではの特権であり、V8エンジンの鼓動をダイレクトに感じながら加速していく感覚は、今の時代のマッスルカーでは味わえない独自の魅力と言える。

DSC_7865 DSC_7868

センターボルトの350エンジンにハイカム、エーデルブロック600cfm 4バレルキャブレター換装、グリフィンラジエーターにツイン電動ファン化で渋滞時でもオーバーヒートの心配なし。ミッションはTH350が搭載されており、ブレーキはウィルウッドを装着。走る、止まる、曲がるとすべてにおいて終始安心快適に乗れる仕様に。エアコンはヴィンテージエアーで炎天下でもクールに乗りこなせる。


SHOP DATA:NAOKI MOTOR BUILD【ナオキモータービルド】

TEL:072-236-7300
HP:https://naoki-mb.co.jp
Photo &Text:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 7月号掲載

最新記事


2025/11/06

統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ショップ

ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。

2025/11/04

【FIELD STYLE JAPAN 2025】450社以上が出展するアジア最大級のアソビの祭典

イベントレポート

FIELDSTYLE JAPAN 2025
AICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)

2025/10/30

【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち

イベントレポート

MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場

2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!

ランキング


2024/12/31

【FORD F-150 LIGHTNING】公道は走行できないですがビジネスのために投入!

ピックアップトラック

フォード

チャレンジャー専門店のラグジ・島澤社長から「F-150のライトニングを、ディスプレイ用として購入したお客様がいますよ」と連絡が。展示するためのクルマってどういうこと? とモヤモヤしながら取材に向かった。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2018/03/22

フォードのセダンピックアップ「ランチェロ」という選択 フォードランチェロ【フォードライブクロスフィールド】

ピックアップトラック

ビンテージ

フォード

ラッピング&ペイント

セダンピックアップにおいて、シボレー・エルカミーノと人気を二分するのが、フォード・ランチェロ。日本国内ではエルカミーノの人気・注目度が高く、ランチェロはレアな1台でもある。