69年モデルのカマロにエスパイさんのグラフティを施し独特なオーラを放つ

1969 Chevrolet Camaro
THE VINTAGE ビンテージアメリカンの魅力
1969 Chevrolet Camaro
街乗り&買い物用に購入したが3日で飽きた!そこで3ATから5MTに換装し走る仕様に変更
「クルマは走ってナンボ!」というスローガンを掲げ、クルマを所有するだけでなく走る楽しさも伝える東海カーズ。代表の細井さん、実は根っからのカマロフリークで、マイカーだけでも錆カマロを4台所有。
ラットスタイルにエスパイさんのグラフティ。唯一無二の仕様でこれぞ本当の個性と言える!
数年前からアメ車のビンテージモデルは価格が高騰中!一度上がると下落はしないので、今買わないと二度と手に入れられないかも知れない。しかも世間一般の嗜好は、走行距離が少なく、サビがなく、何ならフルノーマルという、無理難題を求める人が圧倒的に多い。だが、そんな時流を一切気にせず、愛車を好きな様にカスタムするのが、細井さんのビンテージカマロに対する姿勢と言える。
さてこの69年モデルのカマロ。元々は3ATを搭載しており「カマロは何台もあるからお買い物用かな…」と思っていた。だが3日で飽きてしまい、ガッツリ走れる様に5MTにコンバージョン。前から野ざらしだったこともあってラットスタイルは常に進行しているが、以前本誌で紹介したことのあるエスパイさんのグラフティを施したことで、独特すぎる近寄りがたいオーラを解き放つ。
「こんな見た目だけど、ショックはビルシュタインのエナペタルだし、ドリフトできる様にサイドブレーキも変更。もちろんレカロに交換し、リアシートは撤去して普段の使い勝手よりも軽さを追求。確かにボロいけど、これがサーキットでバカっ速いとウケるでしょ(爆)」と笑顔で話す細井さん。その言葉の裏には「見た目で判断しない!!」という意味が込められている。東海カーズの謳う「走ってナンボ!!」というキーワードには、そんな深い意味も込められているのだ。
ドアの内張やリアシートなど、走ること以外に不要な物は徹底的に除去。それとは対照的に、走ることには徹底的にこだわる。5MTやサイドブレーキの変更。レカロシートの装着や車両のコンディションを把握するメーターを増設。ま、ラットなので大雨の後は車内に水溜りができるんだけどね…とも語る。
エンジンは350のV8を搭載。ホーリーのキャブや社外バルブカバーに交換しているが、比較的ライトな仕様。注目すべきはオルタネーターやウォーターホースの新しさ。走りを司る部分には徹底的にお金を注ぎ込む。「だって走れなきゃ、錆びてるわけだしただの鉄クズでしょ?」と細井さんが語るのも一理ある。
名古屋を拠点に、服のデザインやアーティストのジャケット、さらにライブイベントも行なうESPY(エスパイ)さんによるグラフティを全面に施す。ピンポイントでなくクルマ全体をキャンバスにすることで、ラットスタイルと相まって独特の世界観を創り上げる。三つ目のキャラや独特なブルーはエスパイさんのオリジナルだ。
THANKS:東海カーズ
TEL:0533-86-8890PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載
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