大統領専用車に採用されたリンカーン・コンチネンタルの4代目モデル

セダン

ビンテージ

リンカーン

コンチネンタル

ワイテック

1960-1970

アメリカンビンテージvol.04

重厚な観音開きドアのクラシックセダン


AMERICAN DAILY VINTAGE CAR

気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1960-1970年代

レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。

1962y LINCOLN CONTINENTAL

大統領専用車に採用されたリンカーン・コンチネンタルの4代目モデルは、優雅でゴージャスといった雰囲気が随所から漂っている。そんなフォーマルな装いにアレンジを加えて、ワイルドさも加味したフォルムで魅せてくれる。

1962年 リンカーン コンチネンタル

リンカーン・コンチネンタルのファーストモデルは1939年に1940年モデルとして登場し、現行モデルは10代目となる、約80年にも及ぶ歴史あるモデルだ。この長い歴史の中でもやはり4代目は、ケネディ大統領暗殺事件で一躍有名になったモデルとして知名度が高い。

そんな4代目の1962年型を現オーナーは「このクルマが好きだから。欲しいと思った時が買い時」と迷うことなく相棒として招き入れた。ビッグリムにエアサスをインストールするなどして独自のアレンジもプラス。ゴージャスな雰囲気を醸し出しつつもワイルドな一面も併せ持つスタイルへと仕上げている。

エアサスが装備され、スラムド化を 可能にするためにリアのインナーフェンダーを加工。

撮影車両にはエアサスが装備され、スラムド化を可能にするためにリアのインナーフェンダーを加工。フォーマルとワイルドをミックスしている。

左右のドアは観音開きとなっている。このドアの重厚さはさすが当時のセレブが愛用しただけのことはある。

左右のドアは観音開きとなっている。このドアの重厚さはさすが当時のセレブが愛用しただけのことはある。  

搭載エンジンはオリジナルの430(7.0?)MEL V8で、キャブはエーデルブロックに変更。

搭載エンジンはオリジナルの430(7.0?)MEL V8で、キャブはエーデルブロックに変更。

  マンハッタンビレットオーダーホイール、4輪ともに13インチディスクブレーキ。

マンハッタンビレットオーダーホイール、4輪ともに13インチディスクブレーキ。

インテリアは、細部にウッドを配すことで高級感を演出。

インテリアは、細部にウッドを配すことで高級感を演出。さらに独創的なメーターやスイッチなども装飾されている。1961年型で新時代を見据えた新しいクリーンなデザインを得たリンカーン・コンチネンタルは、1964年型でマイナーチェンジを実施、さらに1965年型ではクライスラー・ニューヨーカーやインペリアル・クラウンを意識したエッジを利かせたデザインを得ることとなった。

実は1961年型のリンカーン・コンチネンタルと、1965年型からのクライスラーとインペリアルは共にエルウッド・エンジェルという同じ人物がデザインしたものであり、どことなく似ていたのにはそんな理由があったのである。 リンカーン・コンチネンタルの特徴的な観音開きのドアはクロームトリムを可能な限り廃し面の張りの美しさを強調したサイドビューとなっている。

■取材協力:ワイテック
所在地:埼玉県深谷市大谷923
TEL:048-570-5737
https://www.y-tech.cc/

ワイテック 埼玉県深谷市

■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4


関連記事

RELATED


かつては大統領の専用車として採用されたこともあるコンチネンタル。

歴史的名車でもある、6人乗れるフルサイズセダン.
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

ストレートなボディシルエットのセカンドジェネレーションカマロ

内外装を刷新したセカンドジェネレーション

【2017 リンカーン コンチネンタル】フラッグシップセダンのネーミングとして「コンチネンタル」が復活!

リンカーン伝統のネーミングが帰ってきた。14年ぶりに「コンチネンタル」がフラッグシップセダンのラインナップに戻ったのである。中味はもちろん最新の最高級車にふさわしいものになっている。

アイアンバンパーを装備した最後の年となったのも72年型コルベットの特徴である。

厳しい規制の中においてもコルベットらしい走りは健在

ベルエアの中でも非常に希少な4ドアスポーツセダン

サッシュレスの4枚ドアを持つベルエア

 

最新記事


2025/08/15

アメ車マガジン2025年10月号 絶賛発売中!

雑誌

アメ車マガジン2025年10月号 絶賛発売中!

2025/08/14

カマロと出会ったことで人生がより鮮やかになった【カマロLT RS】

クーペ

シボレー

クルマを選ぶ時に、エクステリアデザインは一番気になるところ。もちろんそれも重要だけど、カマロの名前の由来を知ったことで、俄然愛着が湧いたという心尋(みひろ)さん。クルマは移動手段でなく「相棒」のような存在だと語る。

2025/08/12

一度は諦めかけたが夢を追いかけ理想の家に辿り着く

HOUSE

某ハウスメーカーでサーファーズハウスの建築を目指していたが、理想の形を追い求めていくと建築費用は膨れ上がっていった。現実を知り諦めかけたが、インスタで見たハウスメーカーにダメもとで電話すると…。再び理想の住宅計画が動き出す!

2025/08/07

マスタングは人生の原動力、そして人と人の絆も紡ぐ

クーペ

アメマガガールズ

フォード

新しい事を始める時は期待と不安が交錯するが、その一歩を踏み出さないことには、違う世界は見えてこない。この春、初めてアメ車を手にする女性オーナーたちを紹介しよう。

ランキング


2025/08/14

カマロと出会ったことで人生がより鮮やかになった【カマロLT RS】

クーペ

シボレー

クルマを選ぶ時に、エクステリアデザインは一番気になるところ。もちろんそれも重要だけど、カマロの名前の由来を知ったことで、俄然愛着が湧いたという心尋(みひろ)さん。クルマは移動手段でなく「相棒」のような存在だと語る。

2025/08/15

アメ車マガジン2025年10月号 絶賛発売中!

雑誌

アメ車マガジン2025年10月号 絶賛発売中!

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2024/10/03

【シェルビーF150スーパースネーク】より低くオンロードに特化したスーパースネーク

ピックアップトラック

フォード

ハイパフォーマンストラックと言うジャンルを築いた、フォード・SVTラプター。そしてフォードは、そのラプターをも凌駕するシェルビー・F150スーパースネークを登場させた。最高出力は、なんと770馬力。並みのスポーツカーでは太刀打ちできない加速を備えた、まさにシェルビーの名に相応しいモデルとなっている。