ギラギラしたトラックとは趣が異なる、異端な存在のラムREBELが日本に上陸!
AMERICAN 4X4 & TRUCK
2019 RAM REBEL CREWCAB 4WD
AMERICAN 4X4 & TRUCK
広大な大地を誇るアメリカで生き抜くためにはタフでなければならない。まさにそれを体現するのが、ビッグでパワフルな4×4とトラック。さらにここ最近のトレンドはオフローダースタイル。益々タフネス度を強め、ワイルド感溢れるスタイルでファンを魅了する。もっともアメリカンスピリッツを踏襲するのは4×4とトラックに間違えない。
2018年の北米オートショーでデビューした第5世代のラム(2019年モデル)。最近のアメリカントラックに共通する「押しの強い顔」を採用するが、その中でも今回紹介するラム・レベルはそんな時流に流されない「反逆者」的なスタイルが特徴と言える。岐阜県のラグジがそのレベルをいち早く新車輸入を行なったということで、早速車両をチェックしてみよう!
オフロードを意識した、専用装備を各部に施す
2019 RAM REBEL CREWCAB 4WD
「ひと目見た時に、これはカッコイイ! これなら欲しいねと思ったんですよ」と語るのは、 チャレンジャー や グランドチェロキー など、クライスラー系のカスタムでは今や知らない人はいない ラグジ の島澤社長。 チャレンジャー などでお馴染みのHEMIエンジンを搭載することもあり、新たな試みとして様々なバリエーションがラインアップされるラムの中でも、レベルというモデルの新車輸入を開始した。
まずは今回紹介するレベルについて解説しよう。2018年デビューした新型ラムには、リミテッドやビッグホーン、ララミーといったシリーズがラインアップされているが、いずれのモデルもグリルがメッキ調になっており、どちらかというと高級感を訴求した内容となっている。
それに対しこのレベルはブラックアウトされた専用グリルや、オフロード走行を意識したサスペンション、アンダーガードなどを装備。レベルの意味が示す通り、他のシリーズとは一線を画す「反逆者」的なスタイルに仕上げられている。
搭載エンジンは5.7ℓのHEMIで、これに8ATを組み合わせる。極めて滑らかな加速を実現しており、ホイールベース長さもあって、快適な乗り味。6m級の巨体にも関わらずその大きさを感じさせない軽快な走りも楽しめる。
オフロード志向でありながらも、充実した快適装備には一切妥協しない
タフネスなトラックに先進的な装備を満載!
それでは、細かな装備面を見てみよう。今回の車両にはオプション装備のエアサスペンションキットが組み込まれているが、標準モデルのレベルでも他のグレードよりもリフトアップされているのがポイント。そのため、レベルには33インチのATタイヤが標準で装備される。
他にもバンパーだけでなくフェンダーモールを敢えて未塗装にしており、飛び石などで塗装が剥がれるのを防止。ボンネットはヒートリダクション機能を備えた仕様で逞しい印象を与えてくれるが、極低速での走行時にエンジンのオーバーヒートを防ぐ役目も併せ持つ。
インテリアを見てみると、赤×黒のビビットな色使いに驚かされる。落ち着いたモノトーンの外装とは対照的だが、ある意味そのギャップを楽しむのもアリだろう。インパネ中央には最近のクライスラー系にはお馴染みの8.4インチUコネクトモニターを装備。
ATの操作はダイヤル式なので少々慣れが必要となるが、駆動方式の切り替えなども集約されているので、使いやすい。またトラックである以上、トーイングシステムは当然装備。牽引するトレーラーのサイズに合わせ、細かな設定ができるのはさすがといったところだ。
ある意味レベルは「尖った」モデルであり、ラムであらゆる地形を走ってみたいと思う人には最適な仕様と言えるだろう。ちなみに、気になる車両本体価格は758万円(新車)。あらかじめカスタムが施されていると考えれば、決して高くはないだろう。
レベルには専用デザインのグリルを装備。灯火類は全てLEDで、フロントバンパーを始め、各部にオフロード走行時のダメージを防ぐスキッドプレートも標準装備される。また先進安全装備も備わる。
ボンネットは、左右と中央に大きなダクトが設けられた専用タイプを装備。見た目の逞しさも重要だが、オフロードを低速で走行する際、走行風でエンジンルーム内の冷却が期待できない事を考慮した装備。スタイルというよりも、むしろ機能部品だ。エンジンは5.7ℓV8 HEMI。
リヤバンパーも実際に乗り込む事を考慮して、敢えて無塗装の状態。ベッド部分はつやありのペイントだが、オプションでチッピング塗装も可能。トレーラーの牽引を想定して、あらかじめ大型の2面鏡ドアミラーを装備する。
18インチのアルミホイールに、275/70R18のATタイヤを標準装備。エアサスを組み込んでおり、トレーラーに合わせ車高の上下が可能。ちなみに18インチタイヤとの相性も良好で、オフロード走行時に不快な突き上げを感じることはなかった。
斬新な2トーンのインテリアも、レベルの特徴の1つ。もちろんブラック1色の設定もあるのでご安心を。トランスミッション&トランスファーはインパネ中央のやや左に集約。トーイングシステムは中央下に配置される。オプションでテスラのような、巨大な12インチモニターも設定される。
耐候性に優れたシート表皮を採用。中央の大型コンソールBOXには15インチのノートパソコンも収納可能。リアドアが大きなクルーキャブは、後席の足元も広く非常に快適。USBのジャックも2タイプ備わるのはさすがアメリカといったところか。大きなサンルーフは、非常に開放的な空間を演出してくれる。
SPEC
2019 RAM REBEL CREWCAB 4X4
●全長:5915mm ●全幅:2085mm
●全高:1971mm
●ホイールベース:3672mm
●エンジン:V型8気筒 HEMI DOHC
●排気量:5700ℓ
●最高出力:395hp/5600rpm
●最大トルク:56.7kg-m/3950rpm
●トランスミッション:8AT
●ブレーキ:ディスクブレーキ
●サスペンション:パフォーマンス・チューンズド・ショックアブソーバー
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Thanks:LUXZ
TEL:058-259-3922
HP:https://luxz.jp/
Photo:浅井岳男 Text:空野稜
アメ車マガジン 2019年 7月号掲載
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