LS7エンジン×6MTを搭載した、エキサイティングな1969年型カマロ

三重県で唯一の、GM認定サービスショップである「バーニーズ」。創業62年の歴史を誇り、GM&シボレーをはじめとする、様々なアメ車を取り扱う。そのバーニーズに、アメリカでレストモッドされたカマロが入庫したので、早速紹介しよう。
CHEVROLET LOVE!!
CHEVROLET CAMARO
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オリジナルを活かしつつモダンアレンジしたカマロ
ビンテージアメリカンを楽しむスタイルは、人それぞれ。オリジナルにこだわるナンバーズマッチ派もいれば、最新のマッスルカーに引けを取らないプロツーリング仕様など、実に様々だ。ここで紹介する
バーニーズ
のカマロはその中間というべき仕様で、オリジナルのテイストを残しつつも、各部を現代的にアレンジ。やり過ぎずオリジナルの「味」を残していると言えるだろう。
ベースとなるのは1969年型で、エンジンは1世代前の
C6コルベット
の最強モデルZ06に搭載されていた、7.0ℓのLS7にコンバージョン。もちろんカマロのミッションを組み合わせることはできないので、LS7の6MTを移植している。
エクステリアはボンネットフードをファイバー製に交換するが、基本的なシルエットはオリジナルを遵守。フロントサスペンションはコイルオーバーに変更し、正確なハンドリングを実現している。500psオーバーというモンスターエンジンをしっかり操るには、もちろんブレーキの強化は欠かせない。前後共CPPのドリルドスリットローターに変更し、キャリパーも大型のものに変更。現代的な水準にアップデートされている。
インテリアを見てみると、オリジナルを保ちつつも、メーター類を一新しお約束と言える水温計や電圧計を追加し、クルマとしての信頼性を向上。ホールド性の高いバケットシートに変更し、肩肘張らず、気軽に乗れる仕様を実現しているのだ。
500psオーバーの心臓を移植、各部もアップデートされた大人な猛獣
エンジンはC6コルベットのZ06に搭載されていた、V8 7.0ℓのLS7エンジンにコンバージョン。トランスミッションも、同じくZ06に採用されていた6MTをそのままインストール。ラジエターやブレーキのマスターシリンダーなどは完全に一新しており、カマロのエンジンルームとは思えないほどの変貌を遂げる。エアクリーナーはファンネルタイプに変更されるが、遮熱板をエアクリの周りに設け、極力冷えた空気が吸い込めるようにも配慮している。
エクステリアのスタイルは、極力オリジナルをキープ。だが、LS7のポテンシャルを引き出せるように、ボンネットをインテークダクトが設けられたファイバー製に交換したり、ブレーキを前後ともディスクに変更。オリジナルを大切にしつつも、必要と思われる部分にはしっかりと手が加えられおり、半世紀前の性能そのまま…という訳ではない。
前後ともブレーキはCPPのドリルドスリットローターに変更。ノーマルと比べ、制動性能を格段にアップするが、500psオーバーのエンジンを考慮すれば、当然と言える。ホイールは軽さを追求したTRAKLITEの鍛造モデルをチョイス。組みわせるタイヤは、NITTOのNT555Extream ZRで、フロントは225/45R18、リヤは285/40R18をチョイスする。
フロントサスペンションはコイルオーバーに変更。アーム形状そのものを変更しており、ハンドリングを向上させている。リヤサスペンションは敢えてリーフリジッドのままとなっているが、スウェイバーを追加しロールの発生を抑制している。リヤデフのカバーは、ドレンボルトが設けられ整備性が向上した、パーフェクトローンチの製品をチョイス。
エクステリア同様に、インテリアも極力オリジナルをキープ。ビンテージエアーのエアコンが装備されるが、配管などは極力見せないように配慮。ビンテージアメリカンには欠かせない、水温/油温/電圧などのメーターは、ダッシュボードに追加するのでなく、純正メーター部に組み込まれたタイプに変更。トランスミッションはZ06の6MTをそのまま移植する。
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BERNESE【バーニーズ】
Location:三重県津市藤方530番地
Phone:059-227-6365
HP:http://bernese.co.jp/shop.html
創業62年の歴史を持つ、老舗アメ車専門店。三重県では唯一の、GM認定サービスショップでもあり、その技術力の高さは折り紙つきと言える。GMのみならず様々なアメ車&USトヨタを取り扱っており、ビンテージモデルから高年式車まで、様々な車両をラインアップ。また車両の販売だけでなくメンテナンスやカスタムも積極的に手がけており、そのサービス内容は多岐に渡る。
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2019年 7月号掲載
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