【コルベットヒストリー⑦】最後のFRレイアウトとなったC7コルベット

クーペ

シボレー

C7コルベット

アメマガ2020年8月号

コルベット

CORVETTE CHRONICLE

The CORVETTE HISTORY

The CORVETTE HISTORY⑦
2014~2019 C7 CORVETTE

CORVETTE CHRONICLE


The CORVETTE HISTORY
2014~2019 C7 CORVETTE

世界水準のスーパースポーツとしてさらに躍進すべく、ミッドシップまたはリアにアレンジすることが検討されながらも、コストを抑えるために、従来通りのFRでリニューアルされた。主力のユーザー層の大半が55歳以上という状況に対して、若いユーザーを取り込むべく、2012年に人気ゲームグランツーリスモ5でカモフラージュバージョンを発売。13年のインディ500では、12度目のペースカーとしてコルベットを利用するなど、積極的にアプローチ。68年型のC3コルベット以来、コルベット・スティングレイのネーミングを導入するなど、コルベットならではの象徴的なファクターを取り入れながらも、革新的にリニューアル。

CORVETTE C7、コルベットC7

C6コルベットをさらにダイナミックなスタイリングでアップデート。テールレンズは、伝統の丸型から、新型カマロから着想した角形にアレンジ。4本出しのテールパイプも含め、熱心なコルベットファンからは、批判的な意見が多かった。フェンダー、ドア、リアクォーターパネルの他に、フード、脱着式ルーフパネルもカーボンファイバー製。

CORVETTE C7、コルベットC7

シャシーは新たなアルミフレームと「カーボンナノ」コンポジットによるアンダーボディパネルで構成。軽量素材の使用が増えたにもかかわらず、歴代コルベットにおいて、最も軽量のC6コルベットのZ06が1394kgなのに対し、C7コルベットのZ06は、なんと200kg増の1598kg。最もヘビーなZR-1は、1615kgにまで増加。それでも、新しいLT1(6.2L)スモールブロックV8は、455hpを発生し、0-60mphは3.8秒という速さを実現。トランスミッションは、マニュアルで7速、ATは8速となった。

CORVETTE C7、コルベットC7

C3コルベットからのラップアラウンドなリアガラスの廃止、カマロに通じる角形レンズ、4本出しマフラーなど、テールのデザインが最も大幅に変化。ルーフはカーボン製で脱着式。スタイリング的にも世界的スーパースポーツとしてのイメージが強まった印象のC7コルベット。

CORVETTE C7、コルベットC7

カーボンやハンドメイドの上質なレザーのコンビネーションによって飛躍的に質感が向上。シートはマグネシウムフレーム製で、コンペティション用と2種あり。8インチ・デュアルドライバー・スクリーンを採用。

CORVETTE C7、コルベットC7

エンジンは6.2Lの新型LT1。標準で450hp、Z06では650hp、スーパーチャージャーを装備するZR1は750hp。サスペンションは、独立した不等長のダブルウィッシュボーン、ファイバー製横置きモノリーフスプリング、磁気粘性ダンパーで構成。

CHEVROLET Corvette History


アメリカが世界に誇る名車シボレー・コルベットヒストリー


コルベットC1【CORVETTE C1 1953〜1962】
スポーツカーとしては不十分ながら一定の人気を獲得したC1


コルベットC2【CORVETTE C2 1963〜1967】
独創的かつモダンなスタイリングの美し過ぎるC2


コルベットC3【CORVETTE C3 1968〜1982】
グラマラスなプロポーションが絶対的な魅力のC3


コルベットC4【CORVETTE C4 1984〜1996】
近代的なスポーツカーとして生まれ変わったC4


コルベットC5【CORVETTE C5 1997〜2004】
飛躍的に進歩したメカニズムを搭載したリアルスポーツC5


コルベットC6【CORVETTE C6 2006〜2013】
欧州スーパースポーツに匹敵する性能を確保したC6


コルベットC8【CORVETTE C8 2020〜】
名実ともにスーパースポーツへと昇華した8thジェネレーション


PHOTO:石井秋良
Text:石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

最新記事


2025/07/10

GIMMIC流のスパイスでマスタングの攻撃性を助長

クーペ

フォード

2025/07/08

ユーザーの理想をカタチにしてくれるのがLEXANI

ホイール

ピザを食べる時にコーラを飲むように、間違いのない組み合わせがある。同じことはアメ車にも言え、個性や存在感を主張するならUSブランドのホイールはマストアイテムだ!

2025/07/05

忖度だらけのYouTubeに喝!「ジェットちゃんねる」はアメ車の悪い部分も言うんじゃ

コラム

2025/07/04

【1965 フォード ファルコン 】現代のクルマとして快適に乗れるスタイリッシュクーペ

クーペ

ビンテージ

フォード

現代のクルマとして快適に乗れるスタイリッシュクーペ

ランキング


2025/07/10

GIMMIC流のスパイスでマスタングの攻撃性を助長

クーペ

フォード

2025/07/03

キチンと整備すれば普通に走る!カスタムすればもっと楽しめる!【東海カーズ】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ビンテージカーって乗りこなすの大変なんでしょ!? と多くの人が思うだろう。もちろん現代車の様な扱いはできないが、付き合い方やメンテ、さらにはカスタムすれば普通に乗れちゃいますよ♪

2021/06/11

史上初の200mph超えを果たした伝説の「快鳥」【プリマス・スーパーバード】

クーペ

ビンテージ

プリマス

1970 PLYMOUTH SUPERBIRD

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!