クーペ

フィフスジェネレーションのATとMTの異なる仕様の2台のマスタング

2011 Ford Mustang、2013 Ford Mustang

Ford Mustang & Chevrolet Camaro
現在に至るまで鎬を削り合ってきたポニーカー

モダンマッスルカーではチャレンジャーの勢いが凄まじく、パワーウォーズでも一歩先を行っている。だが決してマスタングとカマロも黙って見ているわけではない。この車両も負けじと魅力的なモデルをラインナップし続けている。ポニーカーの礎となったマスタングと、それを追いかけて鎬を削り合ってきたカマロ。両車に注力する。

スポーティさを求めるか?
カジュアルさを求めるか?

FIFTH GENERATION FORD MUSTANG

アメ車専門店として大量のストックを誇るSPORT名古屋。Jeepを多く扱うイメージがあるが、実はフォード・マスタングのストックも豊富なのだ。様々なニーズに対応するべく、同じマスタングであっても仕様の異なるバリエーションをラインナップしているのがウレシイ。今回は、フィフスジェネレーションのATとMTの異なる仕様の2台のマスタングを紹介しよう。

2011 Ford Mustang、2013 Ford Mustang

イージーに乗るならAT、ダイレクト感を味わうならMT

様々なフィールドで活躍するSUVなどに人気が集中する近年において、スポーツカーの存在は、非日常的でマイナーな存在になりつつある。日本車においては、クーペなどのスポーティモデルのラインナップそのものが減少している。それに対してアメリカでは、マスタング、カマロ、チャレンジャーなど、明確なキャラクターを持つスポーツモデルが各メイクスよりラインナップされている。

いずれも、マッスルカー世代のモデルとあって、エコを最優先する現在においても、マッシブなポテンシャルを売りとし、パフォーマンスも益々アップ。中でもマスタングは、マッシブさよりも、総合的な運動性能をバランスしたスーツモデルとして、アメ車の枠を超えてファンが多い。

今回は同じ5.0ℓV8 GTにして、乗り味の異なるオートマチック&6速マニュアルのそれぞれの魅力を紹介する。2011年のAT車は412hp、2013年型のMT車では420hpと、エンジンパフォーマンスはほぼ同等。いずれも自然吸気のV8ならではのリッチなトルクが味わえる。アメリカンV8特有のトルクをイージーかつフレンドリーに味わうなら俄然ATだ。

一方MTは、アグレッシブなパフォーマンスを体感するうえでは、AT車では得られないダイレクトなレスポンスが味わえる。どの回転域でもトルクが発揮され、クラッチ/シフターなどの操作タッチの良さが抜群で、気軽に楽しめるのがいいのだ。

アメ車らしさを体感できるAT車

2011 FORD MUSTANG GT Premium V8 5.0(AT)

初代のスタイリングを反映させた5世代目の中期にあたる2011年型は、今見るとマスタングらしさと、良質なGTカーとしてのアップデートのバランスが丁度良い印象を受け、その魅力を再認識。搭載エンジンは5.0ℓとなった412hpを誇るコヨーテV8。高スペックではあるが、電子制御によってバランスの取れた理想的な状況を確保するため、往年のマッスルのような暴力性こそないが、どの回転域でも、勾配のきつい上り坂であっても、一度アクセルを踏み込めば、アクセルワークと期待にシンクロして、グングンと車体が突き進む。ライバルのカマロやチャレンジャーの同等のポテンシャルを持つ仕様車に比べて、マスタングは車重で100kgほど軽量なだけに、軽快なフィーリング。ハイパワーをフレンドリーに味わえるオートマッチック車こそ、アメ車特有の醍醐味を満喫できて◎!

2011 FORD MUSTANG GT Premium、2011 フォードマスタングGTプレミアム

2011~12年に採用されたV8は、オールアルミ製32バルブ、DOHC 5ℓ、412hp(@6500)を発生する“コヨーテ”。6速ATとの組み合せは、ハイパワーV8を気軽に味わうアメ車特有の醍醐味が満喫できてイイ! トルクの立ち上がりが比較的マイルドなうえ、ファイナルレシオが標準の2.73:1なだけに、体感的に控えめでも、スピードはグングンと上がるのだ!

2011 FORD MUSTANG GT Premium、2011 フォードマスタングGTプレミアム

往年のデザインを反映した5世代目の中でも、2010年型よりフェイスリフトされた中期型は、本来持つマスタングらしさと、現行GTカーとしてのアップデートのバランスが良い。最新第6世代がリリースされている今こそ、第5世代の魅力がフォーカスされる。

ファイナルレシオはLSD投入車における標準である2.73:1とあって、瞬発力はマイルドながらも、最高出力412hpによるエンジンパワーは、どの領域からでも瞬時に発揮する。ホイールは純正の5スポーク(タイヤ245/45R19)。

最新モデルと比較すると、モデルイヤー相応の若干の古さを感じるものの、シンプルで飽きのこないデザインは一台のGTカーとしての魅力は十分。シートおよびドアパネルはブラウンレザー。ブラックの車体色とのコンビネーションも良く、フォーマルにも対応できる。

瞬発力とトルクを楽しめるMT

2013 FORD MUSTANG GT Performance Pkg.V8 5.0(MT)

イマドキのスポーツモデルは400hpを超えるハイパワーながらも、電子制御によって総合的にバランスが良く、とにかく乗りやすい。その分、往年のモデルのようなアグレッシブさに欠けるが、マニュアル・ミッション車となれば話は別だ。自分の気分に応じた刺激的な走行を味わうことができる。ファイナルレシオもマニュアル車では標準で3.31:1が組み込まれるため、搭載エンジンが同じでも、AT車よりもMT車の方が、瞬発性に優れている。それでいて低回転域でもトルクフルで扱いやすいため、日常使用車として活躍させる中で、非日常を味わうことができるのだ。絶滅危惧種になりつつあるマニュアル車において、コストパフォーマンスの面に置いても優れていると言える。

2013 FORD MUSTANG GT Performance Pkg、2013 フォードマスタングGTパフォーマンスPKG

2013~14年型マスタングに搭載されるV8は420hp(@6500)を発生。トルクもリッチなため、AT車なら市街地での走行では3000回転以内で十分。マニュアルのこの個体には3.31:1(オプションには3.73:1も存在)が組込まれるため、4速直結で3000回転では100km/hを超える。それだけに、燃費においてはAT車よりは不利だが、エンジンパワーをダイレクトに味わうにはこの上ない。

2013 FORD MUSTANG GT Performance Pkg、2013 フォードマスタングGTパフォーマンスPKG

マイナーチェンジを受け、より戦闘的な面構えとなり、フードにはクォーターガラスのカバー同様のルーバーが入る。グラマラスなスタイリングが、インパクトのあるグリーンの車体色によって強調されている。テールランプが分割されるなど、全体的にメリハリのあるモダンなデザインに移行しつつ、往年のマスタングらしさが共存する。

フロントブレーキはブレンボ製を採用。純正ホイールのV型スポークのデザインに当時のトレンドが感じ取れる。装着タイヤはピレリ P Zero 255/40ZR19。

メーター&ディスプレイの編成以外は2011年型と基本的なデザインは共通。インテリアは黒で統一しながら、この個体はメーカーオプションとしてのRECAROシート選択車となる。世界中のハイパフォーマンス車が採用する世界最高峰のドイツ製のシートである。シフターのタッチはすこぶる良く扱いやすいが、日本人の体格にはセンターコンソールがもう少し低い方がいいかも。

SPORT 名古屋アメ車専門店
住所:愛知県尾張旭市渋川町3-2-3
Tel:0561-51-4092
HP http://www.sport-inter.com/
アメ車専門店として、人気のSUV を筆頭に、様々なニーズに対応する幅広いバリエーションによる大量のストックを誇る。そのため、同型車による仕様や条件の異なる個体を通して、それぞれの魅力を見出すことができるのがSPORT 名古屋の強みだ。今回はマスタングのAT 車とマニュアル車とで、同じV8 エンジン車ながらも、キャラクターの異なる2 台をフィーチャー。

SPORT 名古屋アメ車専門店、愛知県尾張旭市

PHOTO ■能勢博史
REPORT ■石橋秀樹

アメ車マガジン 2018年 11月号掲載


関連記事

  1. 1969年 シボレー・カマロ ドラッグ専用マシンのCOPOを完全に再現したシボレーカマロ
  2. 0S7A1337 ラグジュアリーパーソナルカーを象徴する4th 1964 フォード…
  3. AM3I0043 愛犬優先のSUV フォードエクスプローラーを選択。
  4. DSC_3576 どんな悪路もこなすラプターはトラッキンオフロードスタイルの極み!…
  5. 1966年 シボレー・シェベルSS ミドルサイズの大衆車「シボレー・シェベル」。普段乗りもできる! …
  6. D5A_5175 スポーツからクラシックまで 憧れのアメリカンが勢ぞろい!博物館並…
  7. _DSC7910 特注エアサスを組み込み 広島カープの本拠地で完全着地【ジェットシ…
  8. The 2017 Camaro ZL1 is poised to challenge the most advanced performance cars in the world in any measure  Ewith unprecedented levels of technology, refinement, track capability and straight-line acceleration. A cohesive suite of performance technologies tailors ZL1’s performance, featuring an updated Magnetic Ride suspension, Performance Traction Management, electronic limited-slip differential, Custom Launch Control and Driver Mode Selector. The ZL1 Convertible’s modular underbody bracing provides the same sharp, nimble handling as the coupe, while its fully automatic top can be raised or lowered with a single button while driving up to 30 mph, or lowered remotely with the keyfob. 最強のカマロがさらに最強になった!ヘルキャットも凌駕する!? 2…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

*

PAGE TOP