GMC

目力の強い精悍なマスクが魅力のGMCのピックアップトラック

1972 GMC C1500

アメリカはもちろん、ここ日本でも「スクエアトラック」の人気が急上昇! アメ車=トラックと言えるほどにアメ車の中では人気カテゴリーのピックアップトラックだが、今回フィーチャーするスクエアトラックとは、50~80年代のフリートサイド(厳密にはフリートサイドとはシボレーの呼称だが、他メーカーでも総称してそう呼ぶことが多い)仕様の、まさにスクエアなトラックのことを指す。この人気っぷりはマッスルカーブーム以上の加速度となっており、本来安価だったはずのトラックの価格が高騰しているのだ。その存在そのものがワイルドで「BADASS」なスクエアトラックムーブメントに乗り遅れるな!

個性を求めるならGMC

目力の強い精悍なマスクが魅力のGMCのピックアップトラック。アメリカではシボレーを遥かに凌ぐシェアを誇るGMCこそがスタンダードながら、日本では希少なだけにその存在感は大きいのだ。

1972 GMC C1500

1972 GMC C1500

C/KシリーズはシボレーとGMCの2ブランドからリバッチ車として、それぞれグリル内のアレンジなどで差別化されてラインナップされている。モデルイヤーによる変更も含めると、いくつかのバリエーションが存在するが、4灯式ヘッドライトによる目力の強い顔立ちは、GMC特有のアイデンティティーだ。トラックを基準とすると、シボレーよりもGMCの方が出荷台数も現存数も圧倒的に多い。それだけに、GMCこそがスタンダードで、リバッチ車としてシボレーからもラインナップしているというのが実情なのだ。

日本国内では、逆にシボレーの方が圧倒的にポピュラーな存在で、GMCは影が薄い。また、ルックスの面での相違点においては、日本人からすると、シボレーの方が無難で親しみやすいデザインなのに対し、GMCは個性的で一癖あるように感じるため、どのモデルにおいても日本ではマイナーな存在ではある。

中でも初代とセカンドは、シボレーが2灯式のオーソドックスなデザインなのに対し、GMCでは4灯式を採用し、インパクトのあるルックスとなっている。歴代モデル中でもとりわけスタイリッシュなシルエットを持つセカンドにおいても、GMCはマイナーな存在。しかし、旧車ファンには個性を求める人も多く、近年のフルサイズ・ピックアップ人気の渦中において、ジワジワと頭角を表している。

この個体は、セカンド最終となる72年型で、モールディングなどによる装飾が追加されたリッチな「Customパッケージ」。ピックアップにして見事なほどオリジナルをキープしており、ストック本来の魅力に溢れている。押し出しの強いデザインのGMCこそ、カスタムせずにアピールできるほどの個性的な魅力がある。

1972 GMC C1500

一見しただけで忘れ難いインパクトのある顔付きが何とも魅力的。そして、スタンダードに対してモールディングが追加され、2トーンカラーを纏う「Customパッケージ」というのもポイント高い。色分けによってロングベット車ならではのスタイリングの良さが際立っている。

1972 GMC C1500

Custom パッケージ車とあって、ウッド調の化粧板を持つドアパネルの他、ヘッドライナーをも装備する。ベンチシートは形状こそスタンダードと共通だがドアパネル、ステアリングとも共通する装飾パターンがスキンに入る。ストックの魅力を損なわないように、オーディオもクラッシックなデザインの旧車向けで対応。

ウッド調の化粧板を持つドアパネルの他、ヘッドライナーをも装備する。

 

サスペンションはフロント:独立懸架、リア:リジッドリーフで、車高も含めストック。ホイールはマッスルカーでの装着が主流のラリー。センターキャップは気分によって脱着。装着タイヤはBFグッドリッチのオールテレーンT/Aをチョイス。

装着タイヤはBFグッドリッチのオールテレーンT/Aをチョイス。

 

設定エンジンはV8だけでも、283、307、327、350、396、402ciの6種類をラインナップ。この個体はリフレッシュした4バレル仕様の350ciに換装し、3速ATのTH350に連結。プーリーをアレンジし、従来のVベルトから平ベルトにアップデートしている。

4バレル仕様の350ciに換装し、3速ATのTH350に連結

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HP ◆ http://www.autoservicerivers.com

Photo & Text ◆ Hideki Ishibashi

アメ車マガジン 2018年 12月号掲載


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