
リンカーン伝統のネーミングが帰ってきた。14年ぶりに「コンチネンタル」がフラッグシップセダンのラインナップに戻ったのである。中味はもちろん最新の最高級車にふさわしいものになっている。MKXに続いて秋には発売予定だ。
最上の空間と最上の走りを実現した新フラッグシップ

「コンチネンタル」という名前には特別な意味がある。
リンカーンブランドにコンチネンタルという名前のクルマが追加されたのは1940年モデルでのこと。当時社長を務めていたエドセル・フォードのプライベートカーとしてデザインされたものがコンチネンタルの始まりだった。市販車となったコンチネンタルはV12エンジンを搭載したスペシャルカーで、職人の手によりハンドメイドで組み立てられた。
第二次世界大戦を挟んで1954年、リンカーンの上位ブランドとしてコンチネンタルブランドが創設され、コンチネンタル・マークⅡがリリースされた。コンチネンタルブランドは間もなく廃止され、様々な経緯はあったものの、その後もコンチネンタル自体はリンカーンブランドのフラッグシップモデルとして存続した。
そのコンチネンタルが2002年モデルまでで廃止されて14年、フルサイズセダンとしてのコンチネンタルの復活が正式に発表された。先に発表されていたコンセプトモデルほぼそのままである。発売時期は今年の秋。
フロントマスクは、これまでのリンカーンのアイデンティティであったウインググリルを廃止し、中央にリンカーンスターを配置したメッシュグリルを据えた。グリルメッシュがリンカーンスターの外枠が連なったデザインになっているのも特徴だ。先に発表された新型MKZと同様である。
アウタードアハンドルはEラッチと呼ばれる窓枠下端から突き出た掛け金となった。この下側のボタンスイッチを押すとドアが開くのだという。人が近づくとライトアップして迎えるセンサーも装備されている。
今回コンチネンタルのために用意されたのが「パーフェクト・ポジション・シート」。これはなんと30ウェイの調整機構を持ったシートで、座る人の体に合わせてピッタリと調整可能となる。これはプライベートジェットやハイエンドオフィスにヒントを得たもの。
搭載エンジンは新開発の3・0ℓV6エコブーストのツインターボで、テストでは400hp/400lb︲ft(55・3㎏︲m)を発揮したという。駆動方式は、ダイナミック・トルクベクタリング機構を備えたAWDを選ぶことも可能。また、リンカーン・ドライブ・コントロールなどの制御システムなども合わせて、最上の快適な走行を楽しむことができる

1940コンチネンタル・クーペ

1956コンチネンタル・マークⅡ

1961コンチネンタル・4ドア

1979コンチネンタル・マークV

1997コンチネンタル

http://www.lincoln.com
この記事へのコメントはありません。