ビンテージ

一度乗ると虜になってしまう魅力を持つ「プリマス」車

華麗なるプリマス

華麗なるプリマス

THE GREAT PLYMOUTH
華麗なるプリマス

個性派揃いのクライスラーのブランドの中でも、特に個性的なのが「プリマス」だ。ダッジと同様に大衆車をメインとしたブランドだが、それでいてダッジとの差別が明確に図られた個性を放つプリマス。今回は魅力溢れる個性派揃いのビンテージ・プリマス車をフィーチャーすることにしよう。

 

「プリマス」は、クライスラーの中では、兄弟関係にあるダッジと同様に大衆車をメインとしたブランド。それでいて、ダッジとの差別化が明確に図られた個性を放つブランドである。オリジナリティの高さが、ファンからの支持の強さに表れており、プリマスのファンには、比較的マニアックで頑なタイプの人が目立つ。しかし、裏を返せば、一般的には受け入れがたいアクの強さがあり、1928年に創業し、2002を持って消滅してしまった。

コンパクトなパーソナルカーの象徴として大成功を収めたフォード・マスタングよりも、そのカテゴリーそのものをバリアントでは先に開拓するも、セールスの面では、マスタングには足元にも及ばなかった…。スポーティな魅力を加味してバリアントのファストバック仕様ともいえるバラクーダにおいても、他社の同等のモデルと比べると、セールス面では大きく下回っていた。

しかし60年代中期以降のマッスルカーブームの土台となった、レースシーンでの活躍においては、輝かしい戦歴や、伝説的なパフォーマンスを残したマシンが多く存在。NASCARにおける「キング」ことリチャード・ペティとの関係や、ドラッグレースにおいては、スネーク&マングースをはじめ、女性フューラーのパイオニアとして映画化された「チャチャ」こと、シャーリー・マルドウニー、プリマス・プロストックのアイコンのソックス&マーチンといった、ホットロッド界に名を残すヒーロー達が、数多く存在するのがポイント。実際にプリマスの市販車両を所有するに至らなくとも、レースにおけるヒーローを通じて、プリマスにアドバンテージするファンも少なくない。

筆者は個人的にもプリマスは一番好きなブランドなだけに、これまでに乗り継いだ愛車の中でも、最も多く乗ってきたブランド。そもそもは特に魅力を感じてはいなかったが、MOPARならではの、暴力的にして軽快なビッグブロックのポテンシャルや、マニュアル搭載率が高かった。かつてはアメリカでもマイナー車として、激安で入手できたため、クーダ、GTXといった、名だたるマッスルカー達を輸入新規でも気軽に乗ることができ、安価ゆえに、そのパフォーマンスも、惜しみなく味わう経験ができたのだ。

プリマスのモデル達は、写真や映像ではなかなか伝わってこないが、実車を目の当たりにすると、その魅力が理解できる、というもの。そんなこともあって、プリマス車に一度乗ると、その次もプリマスを求めるようになり、結果としてプリマスのファンになるというケースが多いのだ。

それは、マッスルカーだけの話ではなく、元祖テールフィン車として、50年代後半のプリマスは支持が高く、近年では60年代初期のスペーシーでアクの強いモデルこそ、独創性をアピールするカスタム系のファンからの注目が寄せられている。

メーカー純正ストリートロッドである「プロウラー」をリリースしたという事実も、ロッド&カスタムが自動車趣味の頂点に君臨するアメリカのブランドならではだし、ビジネスを度外視した心意気も感じられる。既に消滅してしまったブランドだからこそ、ファンにとっては伝説化して、より想いが深まったりもしている。

1970 Barracuda ‘Cuda 340

1970 Barracuda ‘Cuda 340

 

1969 Barracuda hardtop coupe

1969 Barracuda hardtop coupe

 

1969 Plymouth Satellite

1969 Plymouth Satellite

 

1973 Plymouth Satellite

1973 Plymouth Satellite

 

1972 Plymouth Gold Duster

1972 Plymouth Gold Duster

 

1963 Plymouth Valiant Signet V-200

1963 Plymouth Valiant Signet V-200

 

1973 Barracuda

1973 Barracuda

 

1968 Barracuda fastback coupe

1968 Barracuda fastback coupe

Text & Photos|アメ車MAGAZINE


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