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【C-2500シエラグランデ】リアルなエイジング塗装で歳相応の存在感を放つ丸目4灯フェイスの個性派!

1972 GMC C-2500 SIERRA GRANDE CUSTOM CAMPER

1972 GMC C-2500 SIERRA GRANDE CUSTOM CAMPER

1972 GMC C-2500 SIERRA GRANDE CUSTOM CAMPER

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古き良き時代のロードムービーからタイムスリップして画面から飛び出てきた様な“リアル”さを醸し出すGMC C-2500シエラグランデ。ボディのコンディションを極上に保ちつつも歳相応のエイジング加工を施す玄人好みな仕立ては、どんな極上車よりも大人の色気を放つ。

中途半端に媚びない徹底ぶりが実に好印象で魅力的

2019年、同じモデルイヤーのC‐10をBUBU阪神から借りて紹介したが、今回紹介するのは同年代の同ジャンルながら〝仕立て方〟がまるで異なるGMC C‐2500シエラグランデのカスタムキャンパー。恐らく本国でキャンパーシェルが装着されていたものを取り去り、シングルキャブのピックアップトラックとなって日本へ持ち込まれた車両である。第一印象は、良い感じに時を経た証(経年劣化による錆やボディの擦れ)を刻んでおり、まるでアンティーク家具やヴィンテージデニムの品定めをする様な目で見惚れていた。しかし近づいてみると無いハズの艶が存在している。実はコレ、本国で一度ボディのレストアを施した後に、改めてリペイントを施し、西海岸の日差しや潮風にさらされたリアルな経年劣化をエイジング加工で再現したものだった。その証拠に指でボディを撫でた感覚はガサガサではなくツルツル。クリアの状態もここ数年で吹き付けられた形跡があった。

1972 GMC C-2500 SIERRA GRANDE CUSTOM CAMPER

1972 GMC C-2500 SIERRA GRANDE CUSTOM CAMPER

ここ数年のヴィンテージトラック事情は実に多彩で、フルレストアのオリジナル志向はもちろん、レストア車にニューエンジンを搭載するスタイルや、ボディの状態はそのままにエンジンやシャーシをフルリフレッシュするスタイルもトレンドの一つとなり、むしろ後者が本国の最先端。現車はボディの錆びはそのまま…と見せかけて、実はボディまでしっかりとリペイントを施しているワンランク上の仕立てが肝となっている。

お金をかけて綺麗にするのではなく、言い方は悪いがわざわざ劣化した姿にするなんて凡人には理解しかねるかもしれないが、20代の現役ボクサーと良い勝負をするお爺さんが存在したら誰もが興味を抱くもの。このビジュアルで日本の道路事情で快適にデイリーユースをこなせるとなれば、もはやモニタリングの某コーナーで登場するスーパーお爺さんみたいなものだ。若く見せようと媚びることなく、歳相応を順守しつつも現役を退くことなく〝走る、止まる、曲がる〟をストイックにこなす。そこにこそ、本物の色気というセオリーがあるのだ。

1972 GMC C-2500 SIERRA GRANDE CUSTOM CAMPER

ヴィンテージトラックの大本命であるC-10と同じフォルム、シャシーでありながら明らかにキャラクターの異なるフェイス。中でもこの世代は丸目4灯で骨格が同じとは思えないレベルの個性派ゆえ、マニアックなユーザーたちを虜にする。

350のV8エンジンにエーデルブロックのキャブレターを搭載

350のV8エンジンにエーデルブロックのキャブレターを搭載。ハイパフォーマンスエンジンへの換装ではなく、オリジナルらしさを色濃く残しつつもウィークポイントを払拭。3速だと少々約不足ではと懸念されがちなATも、この雰囲気だとむしろ落ち着きのない小刻みなシフトチェンジはナンセンス。ゆったりとダイレクトなシフトチェンジを楽しみながら街中を流してこそ粋である。

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希少な純正アルミと見せかけて実は1 インチのラリーホイールに純正センターキャップを取り入れたアレンジもお見事。16インチ化でディスクブレーキもすんなりインストールされており、ボディ同色のマッチペイントで違和感を抱かせない点も好感度高し。

直射日光の影響を受けやすい個所はそれ相応に錆が多くレイアウトされており、これがエイジング塗装だと聞かなければ、実際の錆をそのまま活用してクリアで上から閉じたのでは?とすら勘ぐってしまうレベルのリアルさには感服。エンブレムまで当時物に徹底することでそのリアルさをより一層高めている点も特筆物。

ホワイトルーフとブラウンのコントラストと、ほんのりウッドをあしらったトリムが印象付ける当時のハイグレードヴィンテージトラックらしさは、実に生々しくリアル。ちょっとズレ気味なリアゲートのノブも実に味わい深い。

オーディオはGMの刻印入りの純正品をストック。レトロな社外品への換装も悪くないが、せっかく当時物のステアリングが良い状態でストックしているのなら、オリジナルインテリアを極上で保っていくことこそコレクションとしての価値を高める。

天貼りや内貼りも当時のデザインをそのままに張り替え作業を行なっており、オリジナルインテリアを忠実に再現。シートからカーペットに至るまでヤレたエクステリアとは裏腹に中はオリジナルストックを忠実に守りながらもクリーンにレストア済だ。


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Thanks:BUBU 阪神
TEL:06-6427-5151
HP:http://www.bubu.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 6月号掲載


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