コラム

-アメカルにまつわるエトセトラ- #11「 日米親善盆踊り 」

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#11「 日米親善盆踊り 」

CGの進化によって「もう映画って何でもありだね」と思わせられたマーベル・シネマティック・ユニバースでしたが、ある意味でそれ以上の驚きと感謝の念を抱いたのが2018年公開の「レディ・プレイヤー・ワン」。実は公開前に予告を何回かは見ていたのですが、その時はデロリアンが走り回っている姿しか印象に残らず「まぁそれだけが売りのB級映画でしょう」くらいの認識。まさかスピルバーグ御大自らがメガホンをとったサブカル風味…それもジャパンリスペクト満載!なイカした映画だった事を知るのは、公開終了したずっと後のDVD発売プロモーションが始まった時でした。

それでも、癖というか防御本能というか(笑)、「この映画面白そう」と思うと同時にストーリーに関わる情報は脳内シャットアウトすることになっているので、ほとんどの予備知識無しで見始めると、デロリアンはもちろん、「金田のバイク」から「アイアンジャイアント」まで惜しげもなく序盤に登場。更に「シャイニング」のホテルでひと騒動巻き起こった後にはなんと「メカゴジラ(機龍)」と「ガンダム」のバトルがスクリーンでみられるとか、正に盆と正月。なんでこんなにツボ突いてくるの?!と不思議に思ったくらい。

それまでにも例えば2012年のディズニーアニメーション映画「シュガーラッシュ」にストリートファイターのキャラクターが登場するなど、イロドリとして用いられることはあったものの、ここまでジャパニーズキャラクターがフィーチャーされるケースはあまりなかったように思います。それには原作者であるアーネスト・クラインが自他ともに認めるギーク( いわゆるオタク) であること、そして世界中のオタク同様に親日家であることが影響しているようです。そんなクラインが書き上げた原作は「VR世界」と「膨大なキャラクターの登場」という二つの大きな壁によって実現は不可能…と言われていたそうですが、「VR世界」は冒頭に書いた通り、CGの進歩によって実現。

「膨大なキャラクターの登場」にはかなり苦労したそうですが、スピルバーグという大看板を用いながら数年かけて各版権者より許諾を取り付けたそうです。実は原作の中では「ウルトラマン」が重要な役割を果たすらしいのですが、「ウルトラマン」の版権は知る人ぞ知るカオス状態。結局、クランクインまでにはクリアにできず、その分が「ガンダム」と「アイアンジャイアント」に振り分けられたそうですが、今となっては結果オーライ。日米それぞれのギーク/オタクを均等に喜ばせてくれたのではないかと。

今回いろいろ調べてみたところ、なんとパート2の計画が進行中で…今度は「ウルトラマン」の版権がクリアになったとのウワサ。今度こそは映画館…それもIМAXで楽しみたいなぁと今からワクワクしています。
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TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2021年 1月号掲載


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