コラム

-フリースタイルで行こう- #11 ワルイルドスピードとストリートカルチャー

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-フリースタイルで行こう- #11 ワルイルドスピードとストリートカルチャー

FAST & FURIOUS and the STREET RACE

今回は誰もが知るカーアクション映画「ワイルドスピード(Fast & Furious)」の世界観と劇用車をフィーチャー。この映画を通して、アメ車に興味を持った人や、アメリカのカーカルチャーに触発された人は多いはず。長く続いている人気シリーズだが、やはり初期のストリートレースの頃のストーリーが良かったと思うのです。

誰もが胸躍らせた大人気映画「ワイスピ」の世界観とストリートレースカルチャー

前回に続いて、今回もクルマが主役な映画として、近年では最もポピュラーな存在の『ワイルドスピード』をフィーチャー。超ド級のカーマニアのスティーブ・マックイーンによる『ブリット』(1968年)以降、クルマをメインにした映画は無数に存在するけれど、クルマ離れなんていわれる今のご時世において、ストリートにおけるドラッグレース&レーサー達をテーマにしながらも、一般的な娯楽映画として大ヒットしたのが素晴らしい!

大人気シリーズとして9作にまで発展するとはびっくりです。回を重ねるごとに、内容、出演者、表現など、全てにおいてダイナミックにスケールアップしているため、新作を先に観てしまうと、1作目はもはや別の映画?と感じてしまうほどのギャップがありますが、主人公達がストリート・ドラッグレーサーというキャラクターなのがこの映画の重要なポイント!

アメリカでは戦後直後にストリートでのドラッグレースが全米で広まり、社会現象にまで発展。ストリート発祥のカルチャーとしてHOT RODが完全に定着したのでした。ストリートでのレースは違法行為なうえに、死亡事故も多かったことや、実際の勝敗が不明確な面もあったりで、ドラッグレースを正式なモータースポーツに発展させるべく、ウォリー・パーク氏によってNHRA(National Hot Rod Association)が非営利団体として発足。現在では世界的にもトップレベルのレース団体として70年ほどの歴史があるわけです。

そして、なんといっても、ドラッグレースが国技の域にまで発展したのは、NHRAの存在が大きく貢献。それくらいアメリカではドラッグレースが一般的で、ローカルのドラッグレース場はまるでバッティングセンター感覚で幅広い層が気軽に利用しているのです。しかしながら、ストリートでのドラッグレースも頻繁に行なわれているのです。まさにガチンコなバトルなだけに、エキサイトし、死亡事故に到るケースも少なく無い。ギャング同士の大金のかかったギャンブルレースなども多い。社会的にはネガティブな要素ではあるけれど、カルチャーとしてはなんともワクワクする。

『ワイルドスピード』にはそんなストリートのシーンが描かれているのですが、映画として着色されているにしても、実際にアメリカではそういったストリートシーンが存在しているのです。アメリカ依存症のクルマ馬鹿な自分にとっては、『ワイルドスピード』の世界観は憧れます。HOT ROD創世記同様に、ストリート発進のカルチャーとクルマが連動しているのがなんともステキ! それも自然発生なうえに、広範囲かつ深く根付いているあたりは、さすが自動車大国アメリカといった感じ。

車種やスタイルは様々でも、速さを追求するというHOT RODスピリットが共通する者同士であれば、自然と繋がる仲間意識も映画のキャラクターを通して感じ取れてステキなのです。クルマのホビーに対する感覚が世界に比べて未熟な国内では、ドラッグレースの専用コースは一つも存在しないですし、ストリートでのこととなると、全て悪として扱われてしまうので、カルチャーに発展することなど皆無。それだけに、『ワイルドスピード』で描かれる東京のシーンが現実だったら最高なのなぁと、妄想してしまうのでした。

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敵対する二人の主役が決着をつけるラストのストリートドラッグバトルは象徴的なシーンとして、最近になってHot Wheelsがボックスセットをリリース。スーパーチャーで武装する69年型(マスクは70年型)ダッジ・チャージャーとターボでチューンした80スープラによる主人公のキャラともシンクロした2台。チャージャーはスタート時に大袈裟な竿立ちウィリーとなるが、クルマのポテンシャルとしては現実に起こり得る!Hot WheelsはWheelsは他にも実に様々なワイルドスピード登場車をミニカーとしてリリ-スしているので注目。

1/18 Ertl Collectibles:THE FAST AND THE FURIOUS 1970 DODGE CHARGER

かつて一世を風靡したアーテルが展開していたアメリカンマッスルシリーズから2002年にリリースされた主役であるドミニクの愛車チャージャーの1/18 スケールダイキャスト。やはりワイスピを語る上でもっとも重要なクルマだけに、ゲットしておきたい。18年前に発売されたものではあるが、生産数も多いのでまだ入手はできそうだ。

1/18 RACING CHAMPION 2002 MITSUBISHI LANCER Evo.Ⅶ

第2作でブライアンが後半で使用していたランサー・エボリューションⅦ。2003年にリリースされたものだが、まだ入手できるのでゲットせよ!

1/18 JOYRIDE 2001 NISSAN SKYLINE GT-R

第2作でブライアンが前半で使用していたGT-R。あまりにもカッコ良いアピアランスに、劇用車仕様の実車レプリカがアメリカには多数存在する。

1/18 RACING CHAMPION 1995 TOYOTA SUPRA

第1作の終盤でドミニクのチャージャーと対決したブライアンのスープラ。ワイスピを代表するアイコンなので、これもオサエておきたい1台だ!

1/18 RACING CHAMPION 1993 MAZDA RX-7

第1作でドミニクが最初に搭乗していたマツダRX-7。この特徴的なグラフィックがいかにもワイルドスピードらしいので、マストバイだ。

1/43スモールスケールを中心にワイスピシリーズを展開しているグリンライト。第1作のもっともと印象的なチャージャーとスープラがセットになったものもリリースされている。他にも劇用車がたくさんリリースされているので要チェック!

www.greenlightcollectibles.com

★石橋秀樹
アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメリカンカルチャーに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。

アメ車マガジン 2021年 3月号掲載


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