ステーションワゴン

わずか4年の短命に終わるマグナムだがSRT8の市場価値は高い

2006 Dodge Magnum SRT8

2006 Dodge Magnum SRT8

2006 Dodge Magnum SRT8

“カタチから入る”逸楽アメ車生活

セダン以上SUV未満の魅力人気上昇の最速ステーションワゴン

セダンの車高で広い荷室を持つステーションワゴン。コンパクトSUVの台頭により、その存在は絶滅危惧種になりつつあるが、中古市場では根強い人気を誇る。そのアメ車の筆頭は、ダッジ・マグナムだ。なかでも425hpを誇るSRT8はジワリ、ジワリと価格が上昇している。

わずか4年の短命に終わるマグナムだがSRT8の市場価値は高い

国内外問わず、SUVやCUVが乱立状態にあるが、そうした状況にあっても「車高が高いSUVはチョット…」という、セダン派ユーザーは多い。そうしたセダン派も荷物の積載量に不満を持つこともあり、そこで選択肢となるのがステーションワゴンだ。アメ車でもクライスラー・300ツーリングや、キャデラック・CTSスポーツワゴンが正規販売されていたのが記憶に新しい(販売台数は苦戦したようだが…)。

2000年代以降のアメ車でステーションワゴンといえば、ダッジ・マグナムだろう。クライスラー・300Cと共用するLXボディを使い、05年に登場したステーションワゴンのマグナム。その名前が一躍注目されることになったのが、06年型から登場した425hpを発揮する最速グレードSRT8の登場だ。既存の5.7HEMIでも十二分の加速を味わえたが、SRT8の加速は別次元。300C・SRT8と共に、大きなブームになると思われたのだが…。08年で生産が終了となってしまう。

短命に終わったマグナムだが、それが今となっては貴重なモデルで、しかも数少ないステーションワゴンということで市場価値は徐々に高騰。さらにSRT8ともなれば尚更だ。千葉県のガレージジョーカーは、マグナムの在庫を急速に拡大している。その中から、唯一あるSRT8を試乗紹介していく。

IMPRESSIONS
ホイールスピンは挨拶代わり恐ろしい加速に笑いが止まらない

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SRTと聞くだけで、試乗はいつもワクワクしてしまう。と同時に「安全運転」を心掛ける。それにも関わらず「ヨーイドン」でホイールスピンさせてしまうのは、SRTモデルを運転する際の挨拶代わり(笑)。10年以上前のクルマだが、圧倒的な加速力は健在だ。走りに特化した多くのモデルは、ブレーキやサスペンションに負担が掛かりヘタリが見られる場合があるが、市街地をガンガン走った印象では不満に思うこともなく快適走行。走行距離が割と多い分、しっかりとしたメンテナンスがされている証拠だ。

マグナムの弱点も改善済み、安心して425hpを体感できる!

2006 Dodge Magnum SRT8

マグナムの故障トップがスピードセンサーやマップセンサーといったセンサー類。知識のないショップも多いが、ガレージジョーカーの06年型SRT8はしっかり改善済み。走行距離は17万kmと多いが、それを感じさせない充実なメンテナンスを施されたオススメの1台だ。

広大な荷室はSUVに見劣りしない

ダッジ・マグナムのグレードは2.7ℓV6エンジンのSE、3.5ℓV6エンジンのSXT、5.7ℓV8HEMIのR/Tと、425hpという破壊力を持つ、ステーションワゴン最速の6.1ℓV8HEMIのSRT8がある。08年に生産終了されることになるが、その年にマイナーチェンジが行なわれ、フェイスやボンネット、インテリアのデザイン変更やCPUなどの変更も行なわれている。

2006 Dodge Magnum SRT8

今回撮影したモデルは、そのマイナーチェンジ前の06年型SRT8。06年型の基本ボディカラーはシルバー、ブラック、レッドの3種類と少なく(07年型では8色)、レッドは日本では珍しいカラーといえる。SRT8は基本的なデザインは他のグレードと同じだが、フロントリップ、リアバンパー下部の形状が異る。ホイールも18インチから20インチに拡大し、ブレンボの4ポッドキャリパーが装着されるのも特徴だ。

インテリアの違いはほとんどないが、シートはパフォーマンスグレードのR/Tよりもサイドの厚みが増したバケット型となり、ヘッドにはSRT8の刺繍がしっかりと刻印される。ウリの広い荷室は、リアシートがフラットにならないものの、最大で2027ℓの容量がありSUVと遜色はない。

撮影車両はローダウンが施され、強化サスペンションに変更済み。マグナムの弱点とされるセンサー類も交換済みなので、走行距離が17万kmあるが安心して走行が可能だ。ステーションワゴンの便利さを持ち、快速のマグナムSRT8は本当に狙い目だ。

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マグナムのエンジンはグレードによって全て異なり、SE・2.7ℓV6(190hp)、SXT・3.5ℓV6(250hp)、R/T・5.7ℓV8HEM(I 390hp)、SRT8・6.1ℓV8(425hp)となる。スタンダードは後輪駆動のRW だが、SXT以上にはAWDモデルも存在する。R/TのAWDは稀に見ることができるが、SRT8のAWDは超レアモデル。

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グレードによってインテリアのデザインに大きな違いはないが、SRT8にはフロントシングルゾーンエアコン、シートヒーターといった装備が加わる。撮影車両には日本製社外ナビが取り付けられ、カーボンパネルが各所に貼られている。経年劣化の部分がシートなどに見られるが、ガレージジョーカーでは張替えも対応している。

パフォーマンスグレードR/Tもバケットシートだが、SRT8はサイドの厚みが増したタイプでホールド性は非常に高い。今や貴重なアイテムである、ダッジロゴマットはお宝だ。

セカンドシートがフラットにならないのは、この時代のアメ車ならでは。それでも最大積載量は2027ℓにもなる。開口部がCピラー付近から開くため、荷物の出し入れはしやすい。底面にも収納がある。バッテリーもここに収納されている。

17・18インチホイールが標準だが、SRT8のみ標準で専用20インチを履く。SRTの代名詞である、ブレンボの4ポッドキャリパーは標準装着。


SPEC
全長×全幅×全高:5021×1880×1505mm ホイールベース:3048mm エンジン:V型8気筒HEMI 排気量:6.1ℓ 最高出力:425hp/6000rpm 最大トルク:420lb-ft/4800rpm トランスミッション:5AT


ここに注目
日本正規販売されたステーションワゴン、右ハンドル派には狙い目!

日本や欧州向けに、ダッジ・マグナムをベースに300Cフェイスを移植して販売された300Cツーリング。2006年から日本正規販売され、08年に生産終了したマグナムよりも長い2012年まで日本では販売されていた。基本的な仕様・サイズはマグナムと同じで、右ハンドルになっている。なお、300CツーリングにはSRT8の設定はない。

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300Cツーリングの登場時ほど話題にならなかったが、2010年から日本で正規販売されたキャデラック・CTSスポーツワゴン。SUVユーザーをターゲットに高級ワゴンのジャンルを築く狙いがあった、キャデラック初のステーションワゴン。3.0、3.6ℓV6エンジン搭載。2014年型まで日本で販売された。


試乗SHOP:GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
所在地:千葉県銚子市四日市場町238
TEL:0479-25-7740
URL:https://www.garage-joker.com/
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜

高品質なアメ車販売、本国仕入れのアメリカン雑貨でお馴染みのガレージジョーカー。車両展示&雑貨販売するショールーム、鈑金塗装・整備を行なう工場に分かれていたが、2020年夏にショールームを工場に集約移転してリニューアル。全体的にはまだ未完成だが、雑貨が並ぶ店内はアメ車ショップであることを忘れさせる雰囲気。販売車両は近くに新たな土地を確保し展示されている。

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PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載


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