シボレー

艶は褪せても魅力は増すばかり、ラットと一言で片づけられない魅力が詰まったエルカミ

1967 CHEVROLET el camino

1967 CHEVROLET el camino

1967 CHEVROLET el camino

RUSTY ヤレこそ粋なラットスタイル

アメリカかぶれは気分じゃない、本場アメリカの生を肌で感じたからこそ生み出す臨場感!

行列のできるハンバーガー& エスプレッソのお店として人気のnutmegを営むHARUさん。4年前に開業するまでの間、様々な人生経験を積み、本物を見極める研ぎ澄まされた洞察力に秀でた彼が開業直後に手に入れたラット& クールなエルカミーノ!

磨いて飾るよりもラフにカジュアルに乗りこなすべき

大阪府堺市中区深井北の道路沿いの、駅近でもなくアクセスが抜群とは言えない立地条件にもかかわらず、時間帯によっては長蛇の列が起きる程に人気を博すハンバーガーショップ「ナツメグ」を営むHARUさん。その彼が10年以上愛用するモーターサイクルが79年型ショベルヘッド、そして開店直後に縁あって手に入れたのが紹介する67年型のエルカミーノだ。

1967 CHEVROLET el camino

どちらもその筋の玄人が好む通好みであるが、若くして目利きが良いのには理由がある。実は彼、大阪のアパレルショップで店長を務めた後に、100万円を貯めて単身渡米。漠然と「ハンバーガー屋さんをやりたいな!」と心に秘めつつも、スケートボード片手にサンフランシスコからオレンジカウンティまでを縦断していた際、その途中で立ち寄ったグランドキャニオンを目の前に「やるなら中途半端じゃなく、一流を目指す!」と決意が固まったと言う。

帰国して即行動に移すべく東京へ。東京でナンバー1の人気を誇る「THE GREAT BURGER」を主軸に様々なハンバーガーショップで修業を積み、レストランやバーで接客業のイロハを学ぶ。また、エスプレッソにも情熱を注ぎ8年にも及ぶ実績を積んできた。大阪へ帰るキッカケとなったのは父親の入院。急に倒れて危篤と聞いた時に「長男の自分が傍にいないと」と即地元へ。そのまま急ピッチで準備を進め、父親に何かあったらすぐに駆けつけられる距離間でハンバーガー屋さんをやることに。そんな心配も良い意味で裏切られ、今ではすっかり元気に復活した父は、時折お店に顔を出しては息子のハンバーガーとラテに舌鼓を打っているそうだ。

1967 CHEVROLET el camino

エルカミーノとの出会いはちょうどこの頃、東京から地元に戻ってお店をやり始めたばかりの時だ。お客さんとして訪れたナオキモータービルドの宮田氏が乗りつけたエルカミーノ。彼をクルマ屋さんとは知らずに「いいっすねぇ!いつかエルカミーノ乗りたいと思っていたんですよ。憧れのクルマ!」と語りかけると、一呼吸沈黙の後に、宮田氏から「コレ売り物なんです」と聞き、細かい現車確認や値段交渉もなく二つ返事で「買います!」と即決した。通常はクルマ屋さんへ出向き、吟味して試乗して見積もり取って買うって流れではあるが、買い方がカッコ良すぎるし売り方も斬新。話を進めていくと同級生だったことも発覚して意気投合。いまでは常連さんとして頻繁に訪れる間柄に。即決の理由を伺うと、一目見た時から直感的に「この人は同じ匂いがする。任せておけば間違いない」みたいなものを感じたと話す。

その嗅覚どおり、納車されたエルカミーノは期待値を大きく上回るグッドコンディションだったと満足気。見た目はラットでも気負いせずラフに普段の足として乗りたい彼にとって機関は絶好調じゃなきゃ困る。そんな彼の気持ちを汲んで仕上げられている。洗車は専ら洗車機、愛犬パティを横に乗せ、煙草をくわえてサラッと走り去る姿は、50年以上昔のヴィンテージモデルを微塵とも感じさせない。気取らずラットに、フラットな感覚で乗りこなす様は、アメリカ郊外の青年が当たり前に乗る感じに通じるものがある。愛車は人を映し出す鏡、ラットなエルカミーノはナツメグHARUさんの人生観を紐解く、大きなツールの一つと言えるだろう。

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マットなボディに所々塗装剥がれや錆が浮いている様は長い年月を経て自然に発生したものでリアル。購入してから加えたものは、お店のサインを描いてくれた大阪市大正区の「ビッグサイン」にお願いしてリアウィンドーに入れてもらったお店のロゴのみ。オリジナルの良さを色濃く残す辺りが粋。

5スポークのフロント18インチ、リア20インチで、前後異形サイズの履きこなしはナオキモータービルドセンスの賜物。ほど良く錆びれたセンターキャップも雰囲気良し!

多少破れの目立つオリジナルシートはありのままをストックしつつも、ビンテージエアや電動ファンの追加で渋滞対策、猛暑対策は万全。愛犬パティを乗せるのにエアコンが効かないのは致命傷。1人で乗る時は三角窓と窓全開のスタンス!

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見た目はラットでもエンジンはしっかりと整備やメンテナンスが行き届いておりデイリーユースも絶好調。当時物の350エンジンが奏でるV8サウンドを窓全開で楽しむ辺りが粋!

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1983年生まれなので同年代のショベルヘッドを探すも、その筋の方から79年型がエンジンの当たり年だと聞いて購入。毎日通勤で店に乗りつけて、チェーンで直に繋ぐスタイルもHARUさんらしい。

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OWNER : HARU


The Burger Stand nutmeg
住所:大阪府堺市中区深井北町733-2
TEL:072-247-7077
URL:https://www.nutmeg-burger.com/
営業時間★
11:30~21:00(LO 20:00)月/水/金
11:30~15:30(LO 15:00)火/木
11:00~23:00(LO 22:30)土
11:00~22:00(LO 21:30)日/祝
定休日★なし
駐車場★あり

アーリーアメリカンな佇まいとは裏腹に、日本のパン屋さんと2カ月試行錯誤した末に完成したオリジナルのバンズ、そして国産和牛100%のパティを採用しており、お年寄りから小さな子供までを虜にするハンバーガーは老若男女を問わずリピーター続出中!

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看板犬パティ
ワンちゃん店内同伴もOK♡


THANKS:Naoki Motor Build
TEL:072-236-7300
HP:http://naoki-mb.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2021年 8月号掲載


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