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「このクルマはヤバいクオリティだよ!」と語るのが、1967年型ファストバックのマスタングだ。

'67 FORD MUSTANG FASTBACK 390GT

'67 FORD MUSTANG FASTBACK 390GT

’67 FORD MUSTANG FASTBACK 390GT produced by GARAGE K&M

AMERICAN VINTAGE -色気漂う「アメリカンビンテージ」-

一生モノと断言できる自分と同じ生まれ年の車両

アメマガミーティングZのステージで、軽妙なトークを広げてくれるドクター松岡。読者の中にはプロの司会者と思っている人もいるかも知れないが、何を隠そう老舗マスタング専門店「ガレージK&M」の代表。そんなマスタングのプロが絶賛する1台をここでは紹介しよう。

K&Mに相談することがマスタングライフの第一歩

アメ車に限った話ではないかも知れないが、ミドルエイジ以上の旧車乗りの多くは「自分と同じ年に造られたクルマに乗りたい」という思いが強い様に感じられる。マスタング専門店として日本中にその名を知られるガレージK&Mではこれまで数多くのマスタングをユーザーに提供してきた。そのガレージK&Mが「このクルマはヤバいクオリティだよ!」と語るほどの、超絶コンディションのマスタングが、この1967年型ファストバックだ。

オーナーの金子光四郎さん(56歳)は、これまで通算して12年ほど様々なアメ車を乗り継いできたが、ある時「自分と同い年のマスタング・コンバーチブルに乗りたい!」と思い始め、様々なサイトで車両を物色していたそう。そんなある日、当初の狙いとは異なるが、この67ファストバックを発見! オリジナルスタイルにフルレストアされた姿に一目惚れしてしまい、代行業者に依頼して個人輸入したそうだ。

'67 FORD MUSTANG FASTBACK 390GT

マッスルカー好きにとって、やはりマスタングは特別な存在。賛否は分かれるかも知れないが、それまでのポニーカー然としたスタイルからリアフェンダーが大型化され、野生馬の隆起した筋肉を彷彿とさせる67/68のマスタングは、誰が見てもカッコイイと思うクルマだと断言したい。しかもファストバックはもはや手が届かないほど高騰しており、まさに雲の上の存在と言える。そんなスペシャルな1台を、ほとんど新車の様なコンディションで手に入れられた金子さんは、ある意味ラッキーでもある。

ガレージK&Mの松岡さんは「レストアといってもそのクオリティはまちまち。でもこの個体はフレームオフをしていて、すべて新品パーツで仕上げたという証明書も付属していますね。極力オリジナルのスタイルを守りながらも、現代車と同様の感覚で運転できる様に電動式のパワーステアリングに変更しています。ほかにはビンテージエアーを追加し、四季を問わず当たり前に乗れる仕様になっています。エンジンルームの中を見ても、ボルト1つサビが出ていないし、ウチのメカニックもあまりにも綺麗すぎるので触りたがらないですね(笑)」とのこと。もっとも、日本で乗るためには再度各部のボルトの増し締めをしたり、多少の整備は施したそうだ。

人生100年時代と言われる様になっているが、折り返し地点を過ぎた人ほど、そろそろ「アガリのクルマ」を考える様になるもの。以前とあるユーザーさんに「いつか乗ろうと思っているクルマがあっても、いざ経済的に余裕ができた時は自分の体力が衰え乗りこなせなくなっている。だからある程度背伸びをすることも大切かな」と実感を込めて言われたことがある。ましてや昨今のビンテージカーの急騰ぶりは異常とも言えるほどで、ある意味今手に入れないと、一般人には二度と手が届かなくなりつつある。

'67 FORD MUSTANG FASTBACK 390GT

ビンテージマッスルカーが欲しい…とただ夢を見ているのではなく、どうすれば手に入れられるのか。それを実現するには、やはり専門店の知識やバックアップは必要不可欠。そんなユーザーの夢を現実のものとし、さらに購入後も安心して乗り続けられる様にサポートしてくれるのがガレージK&Mと言える。夢をかなえたいと思うのなら、ただ夢想するのではなく、とにかく1度ガレージK&Mへ話をしに行ってみよう。それこそが、マスタングライフを始める第一歩だと断言しよう。

ボディはもちろん、当然のことながら前後バンパーもサビなどが一切見当たらない状態。ホイールも敢えてオリジナルのものを装着しており、当時の雰囲気を損なわない様、タイヤもホワイトリボンを組み合わせている。リアのリーフスプリングやマフラーも新品に交換されており、もはやこれは新車と言っても過言ではないコンディション。ここまでやってこそ、真のレストレーション!と言えるだろう。

インテリアは、ビンテージエアーの吹き出し口が追加されている以外はオリジナル。センターコンソールやドアの内張も新品に交換。些細なことかも知れないが、レギュレーターハンドルもリフレッシュされており、窓の開閉も実にスムーズ。半世紀以上経過したクルマとは思えないほど美しい仕上がり。確かにここまでのクオリティだとキズをつけたらオオゴトなので、メカニックさんたちが触りたがらないのも納得。

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エンジンルームはサビ一つ見当たらない状態で、ヒンジ部分の可動も非常にスムーズ。搭載エンジンは390で、可能な限りオリジナルのスタイルをキープ。ただし、日常的に乗れる様に、エアコンの追加とパワステの電動化を実施。眺めるビンテージではなく、乗れるビンテージカーだと言える。

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クルマと共に送られてきた書類の数々。どの箇所をどんな部品でレストアしたのかすべて記されている。ここまでしっかりした証明書は珍しいが、レストアしたアメリカの会社も自信を持っていることの表れと言えるだろう。事実、購入価格は相当なものだったそうだが、その価格に違わぬクオリティを実現している。

'67 FORD MUSTANG FASTBACK 390GT


THANKS:ガレージK&M
HP:https://www.garagekm.com


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 11月号掲載


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