
カスタムで一世を風靡したH2だが、近頃はその勢いも頭打ち気味。だが、そうはいっても個性をバリバリ主張するH2。やり方一つで、全盛期のド派手なH2に仕上がっていく。H2カスタムで最前線を走り続けるロイヤルファントムの新たなポイントはデカールだ!
分かりやすさがH2カスタムの胆となる
子供から大人まで、誰が見てもH2はH2だと認識され、何代目の何年型という難しい話もいらない。H2はこのカタチが唯一だ。その単純明快な歴史とデザインは、猛烈な個性を放ちカスタム業界を席巻。そのH2カスタム最前線を走り続けたのが静岡県のロイヤルファントムだ。同ショップのエッセンスが注入されたモデルは全国各地に広がり、ド派手なH2には高い確率で同ショップのロゴがよく貼られていた。
しかし今、H2カスタムの勢いは弱まりつつある。「カスタムをやり尽くしたと思い、手放すオーナーが多い」とは、ロイヤルファントム代表の鈴木氏。「所有するオーナーに富裕層が多かったため、一気に高価なカスタムが進行し過ぎた感もある」とも語るように、現在の落ち着きはある意味普通に収まったともいえる。ただ、急激に下がったH2の中古価格も一転上昇傾向にあるようで、今後ジワリとH2カスタムにも動きがありそうな気配もある。
そうした中で、ロイヤルファントムが面白い手法と提案するのが大胆なデカール。ペイントやグラフィックではなく、あえてデカールで勝負。一般的なクルマではやり過ぎな感もある大胆なデカールだが、それもしっかり受け止めて絵にしてしまうのがH2のポテンシャル。同系デカールを大胆に貼られた黒&白モデルを見よ!
2003y Hummer H2
同じデカールでもボディカラーで印象は変わる

ロイヤルファントムオリジナルデカールに、NASCARをイメージしたデカールを組み合わせた白&黒ボディの2台。白ボディの03年型H2は、グランドフォースのダウンサスにジオバンナの25インチホイールをセット。グリルガード、バルカンフォグ、オリジナルサイドバンパーでフェイスを強調する。夜には印象が激変するという、ストロボやアンダーイルミも装備されている。
インテリアは、大理石調パネルにスワロフスキーが装飾されたシフトノブがインパクト大。モニターはバイザーモニターなど7基を搭載している。

ストロボやアンダーイルミなどを装着し、夜の姿はさらに激しさを増す。マフラーはワンオフタイプ。ドアバイザーはホワイトカーボンを使ってラッピングを施す。
H2には標準装備ともいえるグリルガードに、バンパーサイドに装着されるオリジナルサイドバンパーも定番アイテム。サイドステップは高い質感と強度を誇るリアルホイールズ。
インテリアのパネル類は大理石調に変更され、オーナーの山田さんの一番のこだわりというスワロフスキーが敷き詰められたシフトノブ。バイザーモニターなど7基のモニターも搭載されている。

ホイールはジオバンナの25インチを装着し、グランドフォースのダウンサスを組む。25インチのタイヤが製造中止になったということで、装着中のタイヤが無くなり次第ホイール交換をしなくてはならないのが、悩みの種。
OWNER:山田竹久さん
以前までは08年型チャージャー・カスタムを所有するなど愛車はスポーツモデルのみ。しかし、オイル交換でロイヤルファントムに来店した際にデモカーとして展示していたH2を勧められ、試乗中のギャラリーを釘付けにする視線に快感を覚えて購入。現在2ヵ月目。
2003y Hummer H2
NASCAR テイストもデカールで再現させる

黒ボディのH2は、ロイヤルファントムのデモカーの03年型。デカールは白H2と同様だが、m&msがワンポイント。グランドフォースのダウンサスにレクサーニ・ジョンソンⅡの26インチホイールを組む。グリルガードにオリジナルサイドバンパーに加え、カスタムフックやアンダーガードロゴなどをゴールドにペイント。キャリパーもゴールドだ。マフラーはクロスを装着するが、取り付けは左2本をやや下げた位置にするなど細かいこだわりも見せる。
インテリアはブラックウッドでまとめ、5・1chオーディオ搭載でセンターパネルに7型ワイドをインストールする。

レクサーニ・ジョンソンⅡの26インチにグランドフォースのダウンサスを組む。リムに入れられたロゴは、右側がグリーンで左側がオレンジと左右で色分けがされているのもポイントだ。

オリジナルのショップデカールは単なる白ではなく、パールが入ったこだわりのカラー。NASCARが大好きなロイヤルファントム代表の鈴木氏が、NASCARテイストも各種デカールで再現。マフラーはクロスを装着し、左側2本のパイプを下げた位置に取り付けているのもこだわりだ。
白のH2と同様にグリルガード、オリジナルサイドバンパーを装着し、バンパーメッシュ、カスタムフックなどをゴールドでペイント。サイドステップは社外タイプ。
ボディに合わせてインテリアパネルはブラックウッド調。オーディオにもこだわり、5.1chシステムを組む。センターパネルには7インチワイドモニターが埋め込まれている。
取材協力:ROYAL PHANTOM◆http://www.royal-phantom.com
■Text & Photos|アメ車MAGAZINE
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